短歌フォーラムへの思い
長野県塩尻市は、太田水穂や若山喜志子など近代歌壇に名を残す歌人たち生まれ、歌をとおして盛んに交流を図った土地です。 わたしたちは、短歌で思いを表現してきた先人たちの志を受け継ぎ、昭和62年から短歌大会「全国短歌フォーラムin塩尻」をはじめました。
以来30年間、短歌の魅力を全国に発信し続けています。

短歌集
湖に
人住む島の
あるという
近江のくにの
大きそのうみ
人住む島の
あるという
近江のくにの
大きそのうみ

雲海を
歩む心地で
結婚の
約束をした
夜道を帰る
歩む心地で
結婚の
約束をした
夜道を帰る

朧夜は
いくたびも鍵
確かむる
一階に夫
われは二階に
いくたびも鍵
確かむる
一階に夫
われは二階に

烏龍茶の
烏(うー)が
鳥ではないことを
はじめて知った
四十の夏
烏(うー)が
鳥ではないことを
はじめて知った
四十の夏
