第26回 全国短歌フォーラムin塩尻(学生の部)
平成24年12月03日に開催しました
第26回全国短歌フォーラムin塩尻 学生の部 入選作品を発表します!!
最優秀賞
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あつい日にきらきらひかるたけのうえつるつるながれるながしそうめん
塩尻市立吉田小学校 二年 山田渚紗 -
あの虫はいつもないてる虫だからあの虫という虫がないている
塩尻市立木曽楢川小学校 五年 加藤 咲楽 -
いきつぎの瞬間見える太陽の光がのびて水面走る
駒ヶ根市立赤穂中学校 二年 金山 和 -
青空に突きさすシャープペンシルの芯折れてもう戻らない夏
青森県 弘前学院聖愛高等学校 一年 松野 花
小学生優秀賞(10首)
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セミの死がい夏の終わりを知らせてる九月の昼が静かになった
東京都 にしみたか学園三鷹市立井口小学校 六年 佐野 歩実 -
幸せは母と一緒に二人きり昼寝するときカーテンゆれる
松本市立波田小学校 六年 白澤 麗央 -
倒立は私と地球のくっつき合い私はN極地面はS極
塩尻市立塩尻東小学校 六年 佐口 菜緒 -
赤と白よいしょとかけ声つな引きだまるで鳥のミミズの取り合い
塩尻市立塩尻東小学校 六年 柄澤 梨々華 -
「なわとび」はけんばんおすときとぶみたいピョンピョンしてるたのしいなピョン
塩尻市立広丘小学校 二年 青柳 幹一 -
でんちゅうにてんとう虫のさなぎたちが大すきだよとくっついている
塩尻市立広丘小学校 二年 藤森 深生 -
ホコリタケふむとほこりがおどりだすふむふむふむとホコリがホコリが
塩尻市立片丘小学校 四年 松澤 しば -
夏休みクロールできたいきつぎができればこえる真ん中の線
塩尻市立洗馬小学校 三年 中野 瑚雪 -
いまがしゅんおしりみたいなももぴんくももがつめたいももがたべたい
岐阜県 郡上市立大和南小学校 一年 もり あやと -
もくもくとにゅうどう雲があらわれたおばけみたいで食べられそうだ
宮崎県 西米良村立村所小学校 三年 坂本 大地
中学生優秀賞(10首)
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畑にて二つ並んだ麦わら帽子今年は一つじいちゃん寂し
埼玉県 東秩父村立東秩父中学校 二年 吉川 洸希 -
誰か泣き誰かが笑うこの蒼空(そら)は虚しさだけが澄み切っていた
安曇野市立穂高西中学校 三年 千國 駿輔 -
オリンパスの黒いカメラに光差しレンズきらめく夏の夕がた
塩尻市立塩尻中学校 一年 有賀 一生 -
気がつくと入道雲が消えていた秋ってなんだか不思議な気分
塩尻市立丘中学校 一年 平井 沙也加 -
体育館シャトルが宙にういているコートへ届け私の応援
塩尻市立塩尻西部中学校 一年 伊藤 舞香 -
まちがえたまたまちがえた字を消して なくなっていく白い消しゴム
塩尻市立楢川中学校 三年 原 旭陽 -
天井に住みつく龍の眼光にどこから見ても目がそらせない
諏訪市立上諏訪中学校 三年 北原 恵美 -
なんだろうなにか不思議なあのオーラ僕は苦手だセミのぬけがら
愛知県 東海市立加木屋中学校 二年 久野 丈一郎 -
負けた日に帰ってきた学校はとてもとてもさみしそうだった
愛知県 岡崎市立東海中学校 三年 松原 栄一 -
ごめんねと素直に言えずのっそりと心の中で叫び続ける
福岡県 福岡女学院中学校 三年 志水 美菜子
高校生優秀賞(10首)
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夕焼けを過ぎる電車の風を浴び僕らの夏が終わりを告げる
青森県 弘前学院聖愛高等学校 一年 成田 創 -
通学路春風切れば菜の花の土手に広がる黄なる空間
埼玉県立桶川西高等学校 二年 市川 千尋 -
怪我をした鳥が空を見るような夏の思い出胸にしまう
埼玉県立久喜北陽高等学校 二年 菊池 勇斗 -
夏祭り浴衣を着ている君の手をどんな強さで握れば良いか
神奈川県 藤嶺学園藤沢高等学校 一年 浅川 瞬一 -
黒板の上にチョークで描かれる君のくせ字は銀河のようで
長野県松本県ヶ丘高等学校 一年 中野 香澄 -
勉強をしようと思い部屋籠り頑張りました自室の掃除
長野県田川高等学校 三年 古本 航平 -
赤とんぼ朱色に染まる夕どきに人差し指を天にかざした
長野県木曽青峰高等学校 三年 原 悠太 -
「大学は?」車内で母に問われてもただワイパーを見つめておりぬ
長野県 飯田女子高等学校 二年 瀧本 桃子 -
ふと見れば池にポチャンと石がおち波紋広がりくずれる自分
大阪府 金蘭千里高等学校 二年 渡辺 竜輝 -
毎日を消費するよに生きていてマザーテレサの瞳がこわい
岡山県立岡山操山高等学校 二年 兼信 沙也加
小学生入選(16首)
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かあさんにおこられないたばあちゃんがこちらへおいでとたすけてくれた
福井県 小浜市立今富小学校 一年 重田 温也 -
夏祭りゆかたわたがしげたの音きつねの面の盆踊り見る
塩尻市立塩尻西小学校 六年 南山 江梨奈 -
組体操上から重りがズッシリとおく歯同士が大ずもう中
塩尻市立塩尻西小学校 六年 上田 朋樹 -
水無月の雲の晴れ間の太陽に金星のほくろはっきり見えた
塩尻市立桔梗小学校 五年 長幅 七虹 -
クレーンが大量のごみつかんでたきょうりゅうのくちごみをパクパク
塩尻市立広丘小学校 四年 高橋 元気 -
秋になり葉っぱがひらひら飛んでいくさみしい秋がはじまったんだ
塩尻市立広丘小学校 六年 平井 太智 -
えだ豆をコーラのつまみに食べてみた合わなかったよビールだけかな
塩尻市立吉田小学校 三年 末木 光 -
さようなら日間賀島ともお別れだ鯛のおさしみ心に残る
塩尻市立吉田小学校 五年 岸 綾汰 -
チョコレートわたしからみたらひかってるつつんでいるかみあけたらまぶしい
塩尻市立片丘小学校 四年 丸山 愛佳 -
アルトホルンキレイな夕焼け見たからねうまくふけるよ十六分音符
塩尻市立片丘小学校 五年 青木 柚花 -
はじっこのふうりんなぜかなっていたかぜをふかせたゆうびんやさん
塩尻市立片丘小学校 五年 品田 亜美 -
ほたるたち木には光の実がなって森は光に包まれていく
辰野町塩尻市小学校組合立両小野小学校 五年 志田 明日香 -
通学ぼう目深にかぶり君の横かけぬけてみるかじの葉の道
下諏訪町立下諏訪北小学校 五年 古幡 久美子 -
高原の紫ダイヤ早朝に光るしずくがゆれておちてく
富士見町立富士見小学校 六年 新田 楓 -
あつい日にしょうりょうバッタつかまえたヨッシーににたきらっとひかる目
岐阜県 郡上市立大和南小学校 二年 野田 ゆうき -
スイカのたね口にいっぱい入れながらたねばくだんとはしゃぐ弟
宮崎県 西米良村立村所小学校 三年 牧 紘奈子
中学生入選(27首)
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コンバイン逆から読んだらンイバンコ言い笑いあう秋の稲刈り
青森県 弘前学院聖愛中学校 二年 笹 玄樹 -
バスケットボールは化学反応だ元素のように五人が廻る
青森県 弘前学院聖愛中学校 三年 須藤 陽向 -
おくじょうで君と出会ったあの夏の日青い雲の動きが早くなった
東京都 江東区立深川第四中学校 二年 伊藤 まゆ -
いい出来だうまいカレーは恥ずかしい事件の香りただよわせてる
東京都 日本大学第三中学校 二年 細田 勇樹 -
夏の夜トンと走り去る模型鉄道明りを受けた四畳半の土
野沢温泉村立野沢温泉中学校 三年 佐藤 徹 -
暑い夏冷蔵庫の中からっぽだ買いに行こうかとまた横になる
長野市立三陽中学校 三年 荒木 誠 -
じりじりと私を焦がす夏の陽よ白く残った靴下の跡
坂城町立坂城中学校 二年 高見澤 晏佳 -
永遠の平和を願う今日の日は僕が生まれたこの815(はちいちご)
佐久市立浅科中学校 二年 北村 元太 -
ほほえむと小さなえくぼできる友もっと笑ってもっと笑って
塩尻市立塩尻中学校 一年 谷口 文菜 -
みずたまり虚像の世界写してるくずれるたびに光をまして
塩尻市立丘中学校 二年 中村 紅映 -
入学式少し前まで小学生「小」と書かれた切符も最後
塩尻市立広陵中学校 一年 島本 達也 -
じりじりと夏の暑さが照りつけるテニスコートはホットプレート
塩尻市立広陵中学校 二年 羽石 有希 -
秋になり初夏から見ていたハチの巣の大きさまるで十五夜の月
塩尻市立広陵中学校 三年 小沢 亜慧 -
あと少し緊張の波おしよせて私は強くラケットにぎる
塩尻市立塩尻西部中学校 二年 西本 千絋 -
御嶽の頂上で見た雷鳥は茶色のまだら眼にやきついた
塩尻市立楢川中学校 一年 巣山 稜介 -
片思いほろ苦いけど時々ねふんわり甘い時もあるのね
塩尻市辰野町中学校組合立両小野中学校 二年 石田実玖 -
タイミングのがさぬようにねらってるぐっとにぎる赤いカーネーション
木曽町立福島中学校 二年 前島 彩乃 -
千一の観音様が並ぶ中自分の顔を探して歩く
諏訪市立上諏訪中学校 三年 樋口 愛純 -
朝顔に毎朝話す子供達笑顔がまるで鏡の反射
駒ヶ根市立赤穂中学校 二年 依田 怜実 -
暑いなあ川をまるごと飲みたいなあだけど飲んだらはらこわすなあ
駒ヶ根市立赤穂中学校 二年 井上 惟織 -
ダンゴムシきけんを感じ丸まって毎日自分で命を守る
愛知県 東海市立加木屋中学校 一年 奥田 結依 -
土の中外を知らないにんじんを手でひきぬいて外へつれだす
三重県 松阪市立殿町中学校 二年 宮田 裕都 -
台風の暴風雨で骨が折れひもでしばったわたしの雨がさ
鹿児島県 鹿児島市立緑丘中学校 一年 抜水 晴菜 -
桜島場所でいろいろすがた変え見なれた場所がぼくの桜島
鹿児島県 鹿児島市立緑丘中学校 一年 末吉 亮太 -
部活動優勝めざして友達とはげむ夏の日この夏の音
鹿児島県 鹿児島市立緑丘中学校 一年 川崎 千佳 -
ゆらゆらとアスファルトのうえかげろうが君が走ると一緒にゆれる
鹿児島県 鹿児島市立緑丘中学校 二年 川野 優佳 -
冷蔵庫中身を見たら何もなくそうめんだけが整列してた
鹿児島県 鹿児島市立緑丘中学校 二年 石崎 大悟
高校生入選(7首)
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隠し事すれば右目が泳ぐ癖気づけば自分は瞬きしすぎ
埼玉県立桶川西高等学校 二年 佐藤 友美 -
夏祭り大輪の花見上げつつ火薬が香る夏の思い出
埼玉県立久喜北陽高等学校 二年 戸張 真緒 -
汗流し扇風機前にあいうえおそこどきなさい口うるさい母
埼玉県立久喜北陽高等学校 二年 田村 綾乃 -
拭う汗捲る袖口靡く髪肌で感じる夏の訪れ
長野県 東京都市大学塩尻高等学校 二年 二木 咲貴 -
テーブルに一つ置かれた夏みかん寂しげなので手に取ってみる
長野県下諏訪向陽高等学校 一年 須藤 美穂 -
海面のこげる水温太陽にとかされた僕こぼれ飛び込む
大阪府 大阪青凌高等学校 二年 清水 透 -
深緑の穂高の橋を渡り行くにぎやかな声に河童隠れる
大阪府 金蘭千里高等学校 二年 東 凌平
※短歌に関しましては、原稿を忠実に掲載することを基本といたしました。
ただし、ホームページ上で表示できない文字(旧字体など)につきましては、表記を変更しております。ご了承ください。