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第33回 全国短歌フォーラムin塩尻(学生の部)

令和元年11月23日に開催しました
第33回全国短歌フォーラムin塩尻 学生の部 入選作品を発表します!!

最優秀賞

  • せんせいへかえるをあげるとせんせいはこわがりましたことわりました
    長野県 塩尻市立広丘小学校 一年 下坂 優歌
  • さか上がり冬より鉄があったかいなんかできそうそんな気がする
    長野県 塩尻市立吉田小学校 六年 真島 菜々子
  • 夕やけに照らされ光るトラックが無言で伝える記録と記憶
    長野県 長野県諏訪清陵高等学校附属中学校 二年 難波 光輝
  • ざんざんと膝でスカートの裾を蹴る忘れたいって思いたくって
    埼玉県 浦和明の星女子高等学校 三年 明石 望由

小学生優秀賞(10首)

  • カラフルにいっぱいさいたあさがおがみずをあげたらおそらにわらう
    岐阜県 郡上市立大和南小学校 一年 島崎 更紗
  • ちたのうみすわこのはなびバーベキューとうきょうバナナたのしかったな
    長野県 塩尻市立片丘小学校 一年 唐澤 桜望
  • 夏休み最後のプールくまが出て中止になった夏の思い出
    長野県 塩尻市立洗馬小学校 四年 内田 汐乃
  • 家の中クーラーつけても暑すぎてパピコはもうアイスじゃない
    長野県 塩尻市立塩尻東小学校 四年 立道 琥太郎
  • いっちゃったいるかの向こうにまたいるか遠くで聞こえるとびこみの音
    長野県 塩尻市立広丘小学校 四年 三沢 楓菜
  • 夏の夜銀河が見えるきれいだな牛にゅうのようにこぼれていくよ
    長野県 塩尻市立吉田小学校 五年 中島 悠陽
  • 川の中カジカやイモリおよいでるぼくの足まできれいに見えた
    長野県 塩尻市立塩尻東小学校 五年 笠原 虎時
  • クラゲ死ぬクラゲのあたまかたかった生きてるクラゲあたまかたい
    長野県 塩尻市立桔梗小学校 五年 小山 泰正
  • 真っ白な新人ノートいらっしゃいこれからよろしく新品ノート
    長野県 塩尻市立塩尻西小学校 六年 高砂 愛彩
  • 水でっぽう飛び出た水がちらばって始まったのは水の戦い
    東京都 三鷹市立井口小学校 六年 古林 花香

中学生優秀賞(10首)

  • 今日買ってもらったピンクのスカートをはいて妹くるくる回る
    長野県 大鹿村立大鹿中学校 二年 相澤 春花
  • 殺処分うばわれたその命たち今もどこかでうばわれている
    長野県 生坂村立生坂中学校 二年 平賀 朋花
  • 水泳のゴーグルつければわからない僕があの子を見つめていても
    岐阜県 関市立小金田中学校 二年 後藤 凌河
  • 道ばたの鏡に写る太陽を小さな虫がゆがませてゆく
    鹿児島県 鹿児島市立坂元中学校 二年 山元 鉄也
  • 寿命近づくメダカのわかれさみしいな思えばもうそらはゆうやけ
    石川県 小松市立安宅中学校 二年 一筆 惇平
  • 先生をいつも見ていて思うこと話す姿はオウムのようだ
    静岡県 長泉町立長泉中学校 二年 木村 彰佑
  • 雨上がりぬかるみを行く夏の夜靴に伝わる山のしめりけ
    東京都 品川区立伊藤学園中学校 二年 櫛野 美晴
  • 仕事ない校舎内の蛇口達子供来る日を待つ夏休み
    長野県 塩尻市立塩尻中学校 二年 吉池 秀也
  • しかさんに鹿せんべいをぬすまれたキラキラした目でこちらを見ている
    長野県 塩尻市立塩尻西部中学校 三年 稲葉 愛理
  • あと五分そう言ってから三十分スマホはまさに時間泥棒
    東京都 稲城市立稲城第三中学校 三年 原田 真悠子

高校生優秀賞(10首)

  • 「フォルテ」とはすこし離れた友にいう「じゃあね!」と同じ温かい強さ
    茨城県 茨城県立下館第一高等学校 一年 廣瀬 尚哉
  • 夕焼けが私の心にしみていく部活帰りにひそかに思う
    長野県 長野県田川高等学校 一年 降籏 栞
  • 池深く沈む月夜の輪郭をつつく金魚ら波紋は弾き
    長野県 東京都市大学塩尻高等学校 一年 中幡 樹
  • 人混みが嫌いな父がついてきた花火大会雨が降り出す
    大阪府 金蘭千里高等学校 一年 西田 瞳美
  • 蝉時雨廻って来たかこの季節美しくはないお前の歌声
    大阪府 金蘭千里高等学校 一年 北浦 琉聖
  • 午前三時ふと目が覚めて居間へ行く消してたはずのテレビがついてた
    長野県 長野県田川高等学校 一年 小原 菜摘
  • 桃届き切って食べるとまだ固くねかせておいたら腐ってしまった
    東京都 学習院女子高等科 二年 片山 愛乃
  • 父と祖父熱海から見る夕の海親子感じる直角の肩
    東京都 学習院女子高等科 二年 村山 奈々花
  • 気合いだ!と家族を鼓舞するお母さん母というより女の先輩
    石川県 石川県立金沢泉丘高等学校 二年 塔島 百恵
  • 春の風桜の花が下駄箱に入っているよ恋の始まり
    長野県 長野県明科高等学校 二年 柳生 紅葉

小学生入選(19首)

  • てをあらうせっけんぶくぶくぶくぶくしんじろうくんにみずとばした
    長野県 塩尻市立洗馬小学校 一年 あおやぎ そうた
  • なつやすみきざきこきゃんぷいったんだそしたらねこがさかなをみてた
    長野県 塩尻市立広丘小学校 一年 柳澤 美波
  • はじめてねせんちゃのんで思ったよにおいはえだまめあじはピーマン
    長野県 塩尻市立広丘小学校 二年 中村 りさ
  • お母さん「電気をしめて」おかしいなよくまちがえるカーテンしめてね
    長野県 塩尻市立吉田小学校 三年 細野 葵
  • 学校のやすみ時間ときゅう食はてんしのようにかがやいている
    長野県 塩尻市立塩尻東小学校 四年 中村 蓮
  • でかい波ザブーンドーンやってくるわたしと父をひっくりかえす
    長野県 塩尻市立宗賀小学校 四年 上島 叶愛
  • 通知表三角あるかふるえちゃう三角三つで心がおれる
    長野県 塩尻市立広丘小学校 四年 小野 枇日生
  • 海の波強すぎてぼくとばされてかいぶつのよう大きな口だ
    長野県 塩尻市立宗賀小学校 四年 上野 陽道
  • じゅぎょう中目をそらすほどあてられるわたしの先生そんな人
    長野県 安曇野市立三郷小学校 五年 松本 奈穂
  • うきわから遠くに見える海辺のテント小さく見える私の家族
    長野県 塩尻市立桔梗小学校 五年 北原 楓椛
  • 歩いたらカッタンコッタンゲタの音どんどん音が近くなってる
    高知県 土佐市立高岡第一小学校 六年 藤田 和大
  • 桜の木散る花びらのはかなさは何かのはじめとおわりの合図
    神奈川県 洗足学園小学校 六年 藤原 瑛美
  • 目の前はかすかな光水の中大きく大きくかたまわしてる
    長野県 塩尻市立広丘小学校 六年 岡村 こころ
  • 家の前うじゃうじゃいるよ赤とんぼ迷子になって探しあってる
    高知県 土佐市立高岡第一小学校 六年 齋藤 冬弥
  • 夏の釣り木かげで休む大物だ頭がよくて釣れなかった
    長野県 塩尻市立塩尻西小学校 六年 牛丸 玲央
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  • キラキラとかがやいている水しぶきこの場所で見るさよならの水
    長野県 塩尻市立広丘小学校 六年 河合 聖依
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  • 台風が僕の家にもやってくる雨戸を閉めて両手真っ黒
    埼玉県 コロンビアインターナショナルスクール小学課程 六年 大家 悠来
  • 団栗やぼうしをかぶってよい子だなぼうしをなくした年より団栗
    東京都 三鷹市立井口小学校 六年 齋藤 春瑠
  • 水たまり桜の花びら落ちてきて小さい船がたくさんできた
    東京都 三鷹市立井口小学校 六年 岡部 綾及衣

中学生入選(39首)

  • 放水がすごい迫力黒部ダム見ながら食べたダムのカレーを
    長野県 小布施町立小布施中学校 一年 増田 康太郎
  • 桜島ドンとなったら洗濯を急いで入れる祖母と僕たち
    兵庫県 三木市立三木中学校 一年 岩崎 波瑠斗
  • 水道のイチゴのスポンジ汚れてるなのにスポンジ幸せそうだ
    長野県 塩尻市立広陵中学校 一年 下島 ひまり
  • 足もとに注意しながら歩くのは落ちているセミが突然飛ぶから
    東京都 国士舘中学校 一年 内田 響
  • 目が覚めて顔を洗うと不思議だな見えてくるものその時かわる
    長野県 塩尻市立丘中学校 一年 太田 優基
  • ふと見ればテニスコートに水たまり水たまりには校舎が映る
    長野県 塩尻市立塩尻中学校 一年 田中 滉埜
  • きいちごのあまさに五年の高遠をおもいだしたよあかかったなぁ
    東京都 品川区立伊藤学園中学校 二年 鈴木 優人
  • 朝の闇最後の星が見えるなか変わっていくよ夜の空から
    長野県 下諏訪町立下諏訪社中学校 二年 山田 翠蓮
  • ピンポンと台に弾ませ持つ球の白さを見れば静まる鼓動
    千葉県 千葉県立千葉中学校 二年 清水 悠生
  • 計算はケアレスミスの多発場所だから計算すること嫌い
    宮城県 岩沼市立岩沼西中学校 二年 渡部 友萌
  • 空の下緑の稲に降りそそぐ私の好きなキジバトの声
    長野県 長野市立犀陵中学校 二年 西内 裕香
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  • ごちゃごちゃの筆箱の中に混ざってる小さな秘密のレモンキャンディー
    長野県 駒ケ根市立東中学校 二年 北澤 藍奈
  • ハスの葉にとんぼがひとつとまるときゆらりゆらりとふるえるしずく
    長野県 長野市立柳町中学校 二年 小松 暉典
  • 二分前四点問題白い枠ペンすべらずにシャー芯折れる
    長野県 塩尻市立丘中学校 二年 小泉 唯斗
  • 三分粥今日は五分粥明日白米祖父の病室涼しき避暑地
    埼玉県 浦和明の星女子中学校 二年 金重 瑠菜
  • 箱の中子に遊ばれるカブトムシ休む間も無く逃げる間も無く
    埼玉県 浦和明の星女子中学校 二年 織田 知実
  • ご来光たいよう雲にはさまれてまるで卵のサンドウィッチ
    長野県 飯島町立飯島中学校 二年 中原 小葉
  • お盆には家族あつまり電気とぶそんなことさえ笑顔はじける
    愛知県 愛知教育大学附属岡崎中学校 二年 山田 怜果
  • あの人としゃべった時の優しさがやきいもみたいに私を包む
    福島県 須賀川市立第一中学校 二年 柴田 瞳
  • 飛びこんだプールの中は水色で静まり返るぼやけた地上
    鹿児島県 鹿児島市立坂元中学校 二年 辻口 美衣奈
  • 夏休み校舎に響く金管の音廊下に一人ただ座り込む
    神奈川県 小田原市立泉中学校 二年 渡邉 塔也
  • この瞬間どこかで戦争続いてる考えることしかできない僕
    福島県 須賀川市立第三中学校 二年 松谷 流佳
  • あと一歩届かなかった大会で平均台を眺める私
    静岡県 静岡市立清水第二中学校 二年 平岡 莉子
  • 授業中私の指が課題曲苦手なところ演奏してる
    静岡県 静岡市立清水第二中学校 二年 花田 和暖
  • お土産の箸で早速ホストマザー不器用にバターパンに塗ってた
    埼玉県 浦和明の星女子中学校 二年 松本 明日香
  • 切通し上から武士がでてきそう頭に浮かぶ鎌倉時代
    東京都 三鷹市立第一中学校 二年 山本 未菜実
  • 嫌いとか好きとかじゃない夏の朝送ったLINE「風が強いね」
    東京都 学習院女子中等科 二年 瀬戸口 真衣
  • 朝ねぼう急いで向かうリビングにそこから香るみかんの香り
    神奈川県 平塚市立春日野中学校 二年 南出 帆志斗
  • 元気よく今日も帰宅部がんばるぞエースのわたしは日本代表
    長野県 塩尻市立塩尻中学校 三年 小松 優月
  • 黄金虫入道雲へと飛びたった貴方のように僕はなりたい
    千葉県 千葉県立千葉中学校 三年 亀谷 龍汰
  • 宿題と勉強だけの夏休み生きているけど死んでいる日々
    長野県 塩尻市立塩尻中学校 三年 櫻井 友温
  • いそがなきゃねぼうしちゃったダッシュして空飛ぶツバメと並走をする
    長野県 塩尻市立塩尻西部中学校 三年 寺澤 春香
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  • 宿題は終わるだろうかルービックキューブのような頭が欲しい
    長野県 塩尻市立広陵中学校 三年 藤森 深生
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  • 日の光コロコロコロとこぼれてる夏の桜はプラネタリウム
    長野県 塩尻市立広陵中学校 三年 鈴木 彩寧
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  • 夏休み図書館に行き本を読み思ったことは太宰は暗い
    神奈川県 星槎中学校 三年 垣見 義喜
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  • 5時間目ふと周りを見てみると睡魔と戦いみんな負けてる
    長野県 塩尻市立丘中学校 三年 木村 麻瑚
  • コマーシャル鉛筆もつ手がふと止まるテレビの中にも夏が来ていた
    長野県 塩尻市立広陵中学校 三年 河西 健介
  • 道端の蝉のぬけがら拾い集め手にいっぱいの弟帰宅
    東京都 三鷹市立第一中学校 三年 大島 綜一郎
  • 夜になり電灯集まる虫たちよ月ではないとはやく気がつけ
    東京都 三鷹市立第一中学校 三年 久保野 咲桜

高校生入選(8首)

  • 飛行機に一人で乗ってここまで来たよ皆仲良くしてくれとるけん
    東京都 学習院女子高等科 一年 山見 萌夏
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  • 汗たらすコップにかいた「なつ」の文字溶けてできたの小さな海が
    東京都 学習院女子高等科 一年 小方 美智子
  • 晴天のほのぼのとした平日に木陰で休み昼寝をしたい
    長野県 長野県田川高等学校 一年 前田 直樹
  • 「ただいま」と言えばちちははばあちゃんのみごとにそろう「おかえり」の声
    岐阜県 岐阜県立吉城高等学校 一年 山下 祐華
  • 二才から一緒に寝てるぬいぐるみだんだん小さく私は大きく
    長野県 長野県田川高等学校 一年 土橋 ななか
  • 弓道部あの先輩が引く姿とてもきれいで見とれてしまう
    長野県 長野県塩尻志学館高等学校 二年 青沼 咲花
  • 買い物後財布見る祖母ふと気づく増えたレシートと減ったお金に
    山口県 柳井学園高等学校 二年 深谷 帆乃愛
  • ぼんやりと海岸越しの光る街を母の手を引き見つめたあの夜
    東京都 学習院女子高等科 二年 奈良澤 杏夏

※短歌に関しましては、原稿を忠実に掲載することを基本といたしました。
ただし、ホームページ上で表示できない文字(旧字体など)につきましては、表記を変更しております。ご了承ください。