第35回 全国短歌フォーラムin塩尻(学生の部)
第35回全国短歌フォーラムin塩尻(学生の部)入賞作品を発表します!!
- 最優秀賞【穂村 弘 選】
- 最優秀賞【小島 なお 選】
- 小学生優秀賞【穂村 弘 選】
- 小学生優秀賞【小島 なお 選】
- 中学生優秀賞【穂村 弘 選】
- 中学生優秀賞【小島 なお 選】
- 高校生優秀賞【穂村 弘 選】
- 高校生優秀賞【小島 なお 選】
- 小学生入選【穂村 弘 選】
- 小学生入選【小島 なお 選】
- 中学生入選【穂村 弘 選】
- 中学生入選【小島 なお 選】
- 高校生入選【穂村 弘 選】
- 高校生入選【小島 なお 選】
最優秀賞【穂村 弘 選】
- ねえねがねふくがかわいいみずたまでえいごがすごいずぼんがいちご
長野県 塩尻市立広丘小学校 一年 ほり ほのか
《選評》
「ふくがかわいい」「えいごがすごい」からの「ずぼんがいちご」のすばらしさにくらくらした。「ねえね」のことが大好きなんだろう。 - びちょびちょのお魚さわるぞっとする魚をつかむ私すごいな
長野県 塩尻市立吉田小学校 五年 細野 葵
《選評》
素手で魚にさわった時の怖さと興奮がリアルに表現されている。たしかに「ぞっとする」感覚がある。最後に「私すごいな」と自分で感心するところもいい。 - 夏はいつ?知りたくなったら空を見て入道雲でおしらせします
長野県 松本市立清水中学校 二年 米山 芙美
《選評》
「夏はいつ?」という疑問に対して、カレンダーや気温ではなく「入道雲」で答えるという発想に惹かれる。「空を見て」という表現もいい。 - 人間はにんげんと書くとにんじんといんげんの子どもみたいな生きもの
埼玉県 浦和明の星女子高等学校 一年 木本 奈緒
《選評》
「にんげん」「にんじん」「いんげん」という言葉遊びの面白さ。生真面目な思考によっては辿り着けない真理が、闇の中に一瞬閃くようだ。 - 晴れた日のくるまやさんで考えたそらいろのはねしんしゃの名前
長野県 塩尻市立広丘小学校 二年 藤澤 晴樹
《選評》
空色の羽はいまにも青空へ飛んでゆけそう。ぴかぴかのまだ誰のものでもない車。名前をつけることは相手と特別な関係になることです。 - 家の中移動するにはピケトゥール気分がよいとアントルラッセ
大阪府 大泉学園 堺市立大泉小学校 五年 垣井 結乃
《選評》
片脚立ちで回転するピケトゥール。足を交差させてジャンプするアントルラッセ。バレエの技のようにしなやかに伸びてゆく一首のリズムと心。 - しっかりとおさえてくれよ薄紙がトリになるから壁かけの風
東京都 葛飾区立亀有中学校 二年 柴田 笑佳
《選評》
窓からの強風であおられる壁一面の掲示物。薄紙は半紙か模造紙か。トリになっていっせいに飛び立つ光景の恍惚を思います。 - 暗闇で大きく手を振る私達気づいているよと指さすあなた
東京都 東京都立小岩高等学校 三年 杉山 琴美
《選評》
気づいてほしくて手を振る。相手が気づいてくれる。そんな当たり前は時々特別な瞬間になることがある。私達とあなたと、一度きりの夜の時間です。 - すいぞくかんいろんなさかないっぱいだしまうまみたいなさかなもいたよ
長野県 塩尻市立洗馬小学校 一年 あおやぎ ゆずの
《選評》
「しまうまみたいなさかな」が一瞬で目に浮かんだ。うまとさかなが似てるなんて面白い発見だ。水族館の中でいちばん印象的だったんだろう。 - さるがりについていったよじゅうでうったらギャアギャアさわぎちがう山へにげた
長野県 塩尻市立洗馬小学校 二年 たきざわ ひなた
《選評》
「さるがり」とはめずらしいテーマ。ただにげたのではなく、「ちがう山へにげた」という表現にスケールの大きさを感じた。 - キャンプの日スイカをわろうとおもったらもうきってあり悲しく食べた
長野県 塩尻市立塩尻東小学校 四年 百瀬 海橙
《選評》
「悲しく食べた」という終わり方が意外でおもしろい。スイカを食べることよりも割ることのほうが大きな楽しみだったとは。 - ジャンプ台きょうふをこらえ進んでく白馬の町がかがやいている
長野県 塩尻市立塩尻東小学校 五年 橋詰 尚太
《選評》
「白馬の街」が眼下に広がっているのだろう。「きょうふをこらえ」ながらも「かがやいている」と感じるところがかっこいい。 - 水泳でみんなゴーグルつけてるね友達探しみつからないね
長野県 塩尻市立広丘小学校 六年 松村 詩衣奈
《選評》
みんながゴーグルをつけてるせいで、友だちが見つからない。洋服で見分けることもできない。水泳の時間の特別さが伝わってくる。 - よるのみちそうげんみたいたんぼみちすずしいからさそうげんなんだ
長野県 塩尻市立吉田小学校 一年 上條 光貴
《選評》
昼間とはちがう夜の道。ひろいひろい田んぼの上を渡る夏風は大きな草原につながっています。見えないからこそ、見えてくる自在なイメージ。 - 夏休みきゅうりで来てはなすで帰るいつもどこかで見てるじいちゃん
長野県 塩尻市立塩尻東小学校 四年 石田 菜々美
《選評》
行きはきゅうりの馬を、帰りはなすの牛を、ちゃんと乗りこなしてやってくるじいちゃん。いつも見ている頼もしい眼差しを感じます。 - キャンプの日スイカをわろうとおもったらもうきってあり悲しく食べた
長野県 塩尻市立塩尻東小学校 四年 百瀬 海橙
《選評》
スイカ割りからスイカの楽しみは始まっているのに…。お行儀よく切られてしまったスイカを、ちょっと悲しみながら食べています。 - ランドセルカバーはずしてじっと見る赤い絵の具で思い出残す
長野県 塩尻市立宗賀小学校 六年 野田 夏希
《選評》
ランドセルと過ごす最後の一年。じっと見る赤色には六年分の思い出がしまわれています。絵に描いたランドセルは古びたり、壊れたりすることはありません。 - ふってくるその後すぐに水になる手にとらないでぼく雪だから
東京都 にしみたか学園三鷹市立井口小学校 六年 菊田 紗羽
《選評》
触りたい、でも、触らない。雪の不思議な美しさです。近づきたい、けれど、近づきすぎないで。という心の声のようにも。 - 家の前道に飛び出る柿の枝トラックがあたり柿がつぶれる
長野県 塩尻市辰野町中学校組合立両小野中学校 一年 宇治 優心
《選評》
トラックの運転手も通行人も柿がつぶれたことに気づかなかったのだろう。自分だけが気づいた事実が、<私>という存在を照らし出している。 - 信号が変わってしまうその前に妹二人の手をにぎる私
長野県 安曇野市立明科中学校 二年 山本 彩央
《選評》
小さな手を両手に一つずつ握るのだろう。妹たちを私が守らなくては、という真直ぐな思いの強さに胸を打たれる。 - 散歩道犬が何かをくわえてた口をあけると粉々のセミ
長野県 軽井沢町立軽井沢中学校 二年 關 陽芙美
《選評》
「粉々のセミ」という名詞止めに衝撃がある。犬にとってはおやつだったのかもしれないけれど。「口をあけると」という引き込み方も巧み。 - お手伝いの掃除してたら謎の箱中には若い父の写真が
岐阜県 関市立冨野中学校 三年 渡邉 愛琉
《選評》
「謎の箱」という表現にタイムマシン感がある。「若い父の写真」の眩しさ、恥ずかしさ、不思議さの背後には、幼い<私>やこの世にまだ存在しない<私>がいるのかも。 - 受験とかやなこと忘れ空の下光合成がしてみたくなる
東京都 世田谷区立梅丘中学校 三年 林 真悠子
《選評》
「受験とかやなこと」を忘れて自由に遊びたいではなく、「光合成」がしてみたいというところがユニーク。究極のリラックスを感じる。 - 水彩画顧問の顔見て色決める明るい表情そうだ、この色
埼玉県 所沢市立小手指中学校 二年 川島 菜々心
《選評》
色に色を重ねる繊細な色彩の水彩画。明日にはもう同じ色合いは作れません。顧問の先生との言葉を超えたコミュニケーション。 - 指揮棒の合図に合わせてその一瞬みんなの呼吸音のはじまり
神奈川県 横浜市立岩井原中学校 二年 前田 桃果
《選評》
空中に静止する指揮棒。動き出す一瞬を待ちながら、みんなが呼吸を止める。呼吸音のはじまりは、大切に作りあげてきた音楽のはじまりです。 - 舞台袖震える楽器震える手よりギラギラと光るサックス
長野県 長野市立広徳中学校 二年 増田 慶樹
《選評》
大事な舞台。震えるほどの緊張です。舞台袖の薄暗がりのなかで、相棒のサックスは怖いほどに光を放って、ますます緊張が高まります。 - そうめんで薄まるめんつゆつゆを足す昔の記憶もつゆを足したい
東京都 成城中学校 二年 大樂 凜太郎
《選評》
めんつゆを足すと、食べ始めのくっきりした味に戻ります。忘れかけた記憶も、そうめんみたいに楽しかった当時のまま味わえればいいのに。 - 目黒川大じゃのようなさくらだな川のすべてをのみこむようだ
東京都 品川区立伊藤学園 八年 笹路 直人
《選評》
綺麗なだけではない、すこし不気味な桜の姿。川面を埋めつくす花びらがまるで鱗のようにうねっています。 - 傷だらけやわらかくなったローファーは刻みこまれた青春の跡
兵庫県 神戸市立六甲アイランド高等学校 二年 吉田 愛
《選評》
透明な青春の時間が「ローファー」というモノを通して可視化されている。「傷だらけ」なだけではなく「やわらかくなった」ところも印象的だ。 - 授業中髪の毛なびく先生に私の髪の毛分けてあげたい
長野県 松商学園高等学校 二年 内山 美有奈
《選評》
髪の毛が少ないからなびくのだろうか。授業を受けながら、まさかそんなことを考えていたとは。意外な優しさ(?)に先生もびっくりだろう。 - 志望理由正直言えば消去法必死に紡ぐ後付けの言葉
東京都 東京都立小岩高等学校 三年 阿川 望
《選評》
意味不明な踏み絵を踏まされるような苦しみが伝わってくる。「志望理由」「正直」「消去法」というシ音の連なりもその感覚を強めて効果的。 - ああ今日も肌にはりつくシャツはがしあなたに会いに自転車を漕ぐ
東京都 東京都立小岩高等学校 三年 重冨 妃菜
《選評》
「肌にはりつくシャツはがし」がいい。生きている<私>の存在感がリアルに表現されている。「あなた」への思いが、そんな<私>の中に燃えている。 - 読み終わり余韻に浸る夕方のヒグラシの声は少し切ない
長野県 白馬高等学校 三年 関根 くるみ
《選評》
物語の世界から現実に戻ってきたのだろう。ずっと鳴いていたはずの「ヒグラシの声」の切なさが、ふと心に迫った。その感覚に惹かれる。 - 約数の全てを足すと倍になる梅雨の中問う美しき数
静岡県 静岡聖光学院高等学校 一年 平原 和志
《選評》
「美しき数」である完全数は、現在までに511個しか発見されていないという。優しくけぶるような梅雨時、数字の深淵に誘われます。 - 宙を舞うイルカの描く波文字はエルオーブイイー静かに消えゆく
岐阜県 岐阜県立飛騨神岡高等学校 二年 井上 実咲
《選評》
波文字の「L・O・V・E」。これは誰が誰に宛てた愛なのだろう。イルカの愛らしい寂しさが、飛沫とともに胸に広がっては消えてゆきます。 - CM終わり待ってましたと膝に置く英単語帳のめくれて
石川県 金沢大学附属高等学校 二年 小笠原 舞
《選評》
見たい番組の合間のCMが英単語を覚えるための時間。番組が始まると指から解放された単語帳が勝手に動き出すのかも知れません。 - ああ今日も肌にはりつくシャツはがしあなたに会いに自転車を漕ぐ
東京都 東京都立小岩高等学校 三年 重冨 妃菜
《選評》
漕ぐスピードが上がるほどに胸に張りついてくるシャツ。距離なんて、洋服なんて、身体なんていらないほどに、あなたに会いたい気持ちです。 - リモートで合唱練習境内のひぐらしたちの波にのまれて
長野県 飯田女子高等学校 三年 吉村 愛感
《選評》
大きい声を出せる境内へ来たはいいけれど、思わぬ合唱に練習を阻まれることに。境内から画面の向こうへ、蜩のこの夏限りの声が響いてゆきます。 - あつい海ピカピカ光るなんだろう海のおひさまなみがまぶしい
長野県 塩尻市立洗馬小学校 二年 ふちた としや - おつかいはみんないやだと言うけれどわたしは大すきどこでも行くよ
大阪府 大泉学園 堺市立大泉小学校 三年 石田 叶愛 - もういやだ早くしないとあそべないつくつくぼうしがあせらせるから
奈良県 斑鳩東小学校 三年 上村 龍ノ介 - 太陽の光があたってピカピカだベンツはぼくのすきな車です
長野県 塩尻市立吉田小学校 三年 峯村 有 - 夏休みきゅうりで来てはなすで帰るいつもどこかで見てるじいちゃん
長野県 塩尻市立塩尻東小学校 四年 石田 菜々美 - 夏休みにわとりのくろとあそんだ楽しいけれどだっこしたらすぐねた
長野県 塩尻市立塩尻東小学校 四年 西野 愛海 - 外出たら寒いかわいた風ふいたあのカブトムシいつはなそうか
長野県 塩尻市立吉田小学校 五年 春日 美咲 - たのしみは今日の給食メニュー表コンテナ室前通り見る時
長野県 長野市立古牧小学校 六年 小林 優南 - たのしみは通学路にさく花のみつみんなでなめて話する時
長野県 南木曽町立南木曽小学校 六年 鈴木 龍斗 - もういやだ早くしないとあそべないつくつくぼうしがあせらせるから
奈良県 斑鳩町立斑鳩東小学校 三年 上村 龍ノ介 - ペチュニアやマリーゴールドすてきだなマリーゴールドはゆず湯のにおい
長野県 塩尻市立広丘小学校 四年 長根 凛心 - 外出たら寒いかわいた風ふいたあのカブトムシいつはなそうか
長野県 塩尻市立吉田小学校 五年 春日 美咲 - 運動会玉の重さを協力で打ち消し合ったら風船のよう
長野県 塩尻市立塩尻東小学校 五年 各務 優那 - 夏休み風が通ってきみの声自分の声も届くといいな
長野県 塩尻市立塩尻東小学校 五年 春日 千夏 - 空港のまわりを走る自転車をきれいな夕日が照らしていたよ
長野県 塩尻市立桔梗小学校 五年 荒田 陽呂仁 - リーンリーンなり続けてる風鈴が店からはもう消えているけどね
長野県 塩尻市立広丘小学校 五年 須山 優美 - 赤い赤い雲一つない夕日の前で家族写真をとることにした
新潟県 巻サミト教室 五年 堀内 祐伽 - 夜になりヒグラシ鳴いてふうりんもすずしい音が集まってくる
長野県 塩尻市立桔梗小学校 六年 宮本 真愛美 - くつけりでたおれたくつのその先に空一面に広がる秋晴れ
東京都 にしみたか学園三鷹市立井口小学校 六年 清水 萌花 - 海の音消えるくらいの風と雨部屋から見つつそうめん食べる
神奈川県 星槎中学校 二年 上月 龍征 - ゲーム沼気づけばすでにはまってる抜け出す意志も奥底にあり
東京都 西東京朝鮮第一初中級学校 二年 金 柚那 - 「んー重い」足元にいるありさんは運んでいるよ私の足を
東京都 学習院女子中等科 二年 廣澤 桃子 - 約1m母と作った雪だるま3ヶ月も保つ立派な門番
長野県 池田町立高瀬中学校 二年 大出 航平 - 大みそか夜ふかしできると喜んだいつから普通になったのだろう
長野県 長野市立更北中学校 二年 原山 哲郎 - 雨上がり光が眩しいリビングでスイートポテトをほおばった昼
長野県 安曇野市立穂高西中学校 二年 平林 慶士 - 夜のしじま電線の上の綱渡り観客一名イタチのサーカス
埼玉県 浦和明の星女子中学校 二年 髙島 えれな - 鍵盤に手をおいたとき聞こえるの体の奥からドックンドクン
東京都 葛飾区立亀有中学校 二年 加藤 舞 - 夏休み大量の桃を母が買い冷蔵庫の中桃でパンパン
神奈川県 星槎中学校 三年 高橋 芳治 - セミの音は何かの曲にきこえちゃうその曲名はセミしか知らぬ
埼玉県 春日部市立春日部南中学校 三年 石井 奉徳 - 帰り道手すりを触れたその温度君と手すりの冷たさは
東京都 府中市立浅間中学校 一年 篠原 光 - 金魚飼う兄弟集まり相談し決まった名前は小池さんです
神奈川県 星槎中学校 一年 生田目 南 - 夏休み峠に行った帰り道花火の下をくぐって帰る
長野県 塩尻市立広陵中学校 一年 脇谷 航春 - アサガオの種はまいたが朝寝坊花見られずにまた種になる
東京都 学習院女子中等科 一年 篠崎 双葉 - 何もかも中止中止と消えてゆく何もないのが夏の思い出
長野県 塩尻市立広陵中学校 二年 野島 佑哉 - 雲の峰坂東太郎いたち雲君にはいっぱい名前があるな
神奈川県 平塚市立金目中学校 二年 佐々木 美晴 - 憂うつを照らす夕日は今は亡き母がつくった梅干しのよう
長野県 安曇野市立穂高西中学校 二年 山田 健心 - 弟と自転車を漕ぐ畑道ぶどう見ながらペダル踏み込む
山梨県 駿台甲府中学校 二年 河野 結一郎 - 夕暮れでばあちゃんが呼ぶ畑から夏のトマトにかくれていたな
長野県 軽井沢町立軽井沢中学校 二年 小島 羽な花 - もう終わりまだ読んでたい物語そろそろくるよあの寂しさが
長野県 軽井沢町立軽井沢中学校 二年 武井 結菜 - 友達と思い出作り海に行くすることなくて波の音聴く
静岡県 静岡聖光学院高等学校 一年 立木 聖人 - 雨が降りテレビで宣言梅雨入りを自然界ではカエルが宣言
山口県 柳井学園高等学校 一年 岡本 香奈 - 太陽がおはようという青空を眠たい顔で見上げて歩く
山口県 柳井学園高等学校 一年 迫 真由香 - がたごとと帰りの電車に揺られてる知らない歌で自分をだまし
長野県 松商学園高等学校 二年 中山 祐加 - 中三で初めて日本の土を踏む冬の寒さに驚愕をした
長野県 松商学園高等学校 二年 佐野 愛斗 - 5分おき響くアラームの振動が私を大人に仕立てあげゆく
東京都 学習院女子高等科 二年 矢部 優希 - 夏の昼遊びに誘う友達と欲しい物探し楽しかったな
北海道 北海道釧路工業高等学校 二年 中島 純 - 暗闇で大きく手を振る私達気づいているよと指さすあなた
東京都 東京都立小岩高等学校 三年 杉山 琴美 - いつまでもこのままでいたいそう願うわたしの想い届かないでね
東京都 東京都立小岩高等学校 三年 田原 美怜 - 君のこと目で追いかける毎日で青春の風よ背中を押して
山口県 柳井学園高等学校 三年 原田 彩加 - 夢六時ぐおんぐおんと耳ゆらす遠い朝から来る鐘の波
石川県 金沢大学附属高等学校 一年 太谷 悠乃介 - 人間はにんげんと書くとにんじんといんげんの子どもみたいな生きもの
東京都 浦和明の星女子高等学校 一年 木本 奈緒 - 友達と思い出作り海に行くすることなくて波の音聴く
静岡県 静岡聖光学院高等学校 一年 立木 聖人 - 高校は見知らぬ人と会話するまずは名前を言い合ってみる
山口県 柳井学園高等学校 一年 村岡 千尋 - もう二度とかけずかからず数字より「今日遊ぼう」をずっと待ってる
兵庫県 神戸市立六甲アイランド高等学校 二年 丸山 栞 - 5分おき響くアラームの振動が私を大人に仕立てあげゆく
東京都 学習院女子高等科 二年 矢部 優希 - 明日はもう八日目の朝と気づかない短い命の七日目の夜
山口県 柳井学園高等学校 二年 上瀬 あかり - 空白に記すはsin30°坂道駆ける片割れのキミ
宮城県 仙台市立仙台高等学校 二年 菅本 勇馬 - 君の所作ひとつひとつに揺さぶられ「幸」はどうして左右対称
福岡県 福岡県立修猷館高等学校 三年 浦郷 さくら - 冬の風乱れた髪に雪積もる雪がとけてもそばにいよう
山口県 柳井学園高等学校 三年 有福 美有
最優秀賞【小島 なお 選】
小学生優秀賞【穂村 弘 選】
小学生優秀賞【小島 なお 選】
中学生優秀賞【穂村 弘 選】
中学生優秀賞【小島 なお 選】
高校生優秀賞【穂村 弘 選】
高校生優秀賞【小島 なお 選】
小学生入選【穂村 弘 選】
小学生入選【小島 なお 選】
中学生入選【穂村 弘 選】
中学生入選【小島 なお 選】
高校生入選【穂村 弘 選】
高校生入選【小島 なお 選】
※短歌に関しましては、原稿を忠実に掲載することを基本といたしました。
ただし、ホームページ上で表示できない文字(旧字体など)につきましては、表記を変更しております。ご了承ください。